肩関節周囲炎(五十肩)

(1)病態

肩関節周囲炎、いわゆる四十肩・五十肩です。
肩関節周辺組織の加齢に基づく退行性変化を基盤にして発症した疼痛性肩関節拘縮で、明らかな原因が不明なものを、肩関節周囲炎と呼んでいます。

(2)症状

肩関節の運動制限が認められ、それに伴って疼痛が生じます。

(3)診断

圧痛の部位や動きの状態などをみて診断します。肩関節におこる痛みには、肩関節の関節包など炎症、石灰沈着性腱板炎、肩腱板断裂などがあります。
レントゲン、関節造影検査、MRI、超音波検査などで診断。

(4)治療と後遺障害

自然に治ることもありますが、放置すると日常生活が不自由になるばかりでなく、関節が癒着して動かなくなることもあります。
疼痛軽減の目的で、消炎鎮痛剤・ビタミン剤の薬物療法と温熱療法等を行います。
関節の運動制限に対しては、五十肩運動などを行います。
上記のような保存的療法が中心です。

痛みが強い急性期には、三角巾・アームスリングなどで安静を計り、消炎鎮痛剤の内服、注射などが有効です。急性期を過ぎたら、温熱療法や運動療法などのリハビリを行います。

これらの方法で改善しない場合は、手術(関節鏡など)を勧めることもあります。

頚椎捻挫の被害者の診断書に、肩関節周囲炎の傷病名が記載されていることが、かなりの頻度であります。

6ヵ月を経過しても症状が改善せず、肩関節の機能障害として後遺障害診断がなされることがありますが、肩関節の脱臼、骨折や打撲等の傷病名が認められず、器質的損傷を立証できないので、後遺障害として認定されることはありません。

ただし、肩関節周囲炎は、加齢による退行変性を基盤にしていることは医学の常識ですから、事故を契機にして発症したものについては、全て事故と関係がないと断定することは出来ません。

機能障害としての等級は想定されず、頚椎捻挫の神経症状として、認定の対象になります。 12級13号、14級9号が想定されます。

右肩関節脱臼・骨折で、左肩が50肩でうまく動かせないときは、「患者の左肩には、現在、肩関節周囲炎の疾患があり、可動域制限が認められます。後遺障害の認定では、日本整形外科学会の公表する正常値を参考にしてください。」
この記載をお願いしなければなりません。


 

  • 神戸・芦屋の交通事故問題のことなら弁護士法人あしや岡田法律事務所

  • 随時電話相談受付中 弁護士と都合が合えば当日・翌日の相談も受け付けております。まずはお電話ください。 一人で悩まずまずは相談 TEL.0797-62-6502 平日・土日祝9:00-20:00

    メインコンテンツ

    事務所コンテンツ

    アクセスマップ

    対応エリア

    対応エリア

    相談票ダウンロード