むち打ち(頚椎捻挫)で14級9号が認定される場合

認定基準

調査事務所が公表している14級9号の認定基準は、以下の通りです。
「外傷性頚部症候群等に起因する症状が、神経学的検査所見や画像所見などから証明することはできないが、受傷時の状態や治療の経過などから連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されるもの。」 

この認定基準は、画像所見がなく、神経学的所見が一致していなくても、治療経過から連続性、一貫性が認められ、説明可能な症状であり、単なる故意の誇張ではないと医学的に推定されれば、14級9号が認定されることを意味します。

参考となる症状

具体的には調査事務所の判断基準を推測するしかないのですが、以下が参考になります。

①事故直後から症状固定時まで、左右いずれかの上肢、肩~手指にかけて、痺れを発症

[重だるい症状も含む]。

②神経根誘発テストで陽性反応

[スパーリング、ジャクソンで陽性]

③以下の支配領域に一致して、深部腱反射テストで、低下もしくは消失所見

[支配領域]
上腕二頭筋→C5神経根
腕橈骨筋→C6神経根
上腕三頭筋→C7神経根

深部腱反射とは、腱をゴムハンマーで叩き、筋に伸展刺激を与えたときに起こる筋収縮のことです。

正常では、上腕二頭筋は屈曲、腕橈骨筋では、前腕が屈曲、上腕三頭筋は伸展を示します。
脊髄に異常が認められるときは、反射は亢進、軽度亢進を示します。
末梢神経である神経根に異常が認められるときは、反射は低下、消失します。

④症状のある上肢、上腕と前腕に筋萎縮

両側の上腕と前腕、肘を中心として10cm上下した部分の周径を計測、患側が痩せていること。

⑤整形外科の通院状況

調査事務所は、初診時の自覚症状と、その連続性と一貫性を重視します。

連続性と一貫性は、通院実日数で判断されています。
週1回程度の通院では、ほとんどの場合、後遺障害は否定されます。

現在、頚椎捻挫、むち打ちで治療中の被害者は、ご自身の症状から、14級9号獲得の可能性を検証してください。

週1回の通院しかできない会社員の方は後遺障害はかなり厳しいです。仕事ができれなら、症状は大したことがないと判断されてしまうのです。


 

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